ハーモニアス

Column
ヨガコラム

ヨガをする人は朝をどう過ごすのが良い?アーユルヴェーダの理想的な1日の過ごし方、ディナチャリアとは?

Category ヨガ全般

ヨガの練習をするのは朝がおすすめという記事を書きましたが、では朝の中でもいつするのがいいのか?その前後はどう過ごすのがより良いのか?等の疑問が浮かぶ方もいるかもしれません。

「ディナチャリア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ヨガと関わりの深いアーユルヴェーダにおける、理想的な1日の過ごし方の指針となるものです。

ヨガは単にポーズの練習を指すものではなく、生き方そのものだとよく言われますが、ディナチャリアの実践は自然のサイクルに合わせた過ごし方で、心身の健康や不調の改善に良いとされ、心地よさと共にヨガの練習を深められる方法です。

ディナチャリア、朝の過ごし方

①白湯を作り始める

白湯を作るには少し時間がかかるので、朝起きたらまず作り始めるとスムーズです。

穏やかな気分でするとより良いです。

②口内を清潔にする

まず初めに歯磨き、舌磨きをしましょう。

夜眠っている間は唾液が減るので、口内が乾燥し、口の中では雑菌が一気に繁殖をしています。

その為、朝起きた時が一番口内の環境が悪くなっており、そのまま飲んだり食べたりしてしまうと、口内で増えた細菌をすべて飲み込んでしまうことになります。

かかりつけの歯医者の先生曰く、朝一番の歯磨き、舌磨きはコロナ対策としても有効だそうです。

アーユルヴェーダでは舌磨きをすることで、寝ている間に体内の未消化物が舌の上に現れるので(舌苔)、それを取り除くことで唾液が分泌しやすくなり、ひいては消化力が上がるとされています。

ただし、強く擦りすぎたり、1日に何度も舌を擦ると、粘膜や味を感じる味蕾を傷つけてしまうことがあるため、舌磨きは軽い力で、朝の1回だけにしておきましょう。

私は銅製のタングスレーパーを愛用していますが、舌を縦に5等分くらいに分けて、柔らかい歯ブラシで奥から手前にサッと一回ずつ撫でる程度で十分だそうです。

やり過ぎには注意しましょう。

③白湯を飲む

白湯は万病に効く薬といわれるそうです作り方のポイントは、地・水・風・火・空の要素を込めることです。

それは次のような点に気を配ると5つの要素を取り込むことができます。

白湯を沸かす器の素材

お好みのもので構いませんが、鉄瓶や土鍋、ホーロー等自分が取り込みたいと思うものを選ぶとさらに良いと思います。

アルミは避けましょう。

地の要素は体に安定をもたらしてくれます。

水の質

水道水そのままではなく、浄水した水を使いましょう。

浄水器がない場合でも、手軽な浄水ポットもいろいろ出ていますので、ご自分に合ったものを選ぶと良いと思います。

風ー部屋を綺麗にしておく

湯を沸かしている間、蓋を開け15〜20分くらいコトコト煮るのがいいとされます。

すると、その間部屋全体に広がり循環しています。

良い気が循環するように、部屋は綺麗な方が気持ちいいですね。

直火またはガスの火を使う

IHとガスではお湯を沸かす時のプロセスが異なるので、実際の火を使うものが良いです。

目で火を見ることそのものも、生命力を高めることに繋がります。

穏やかさと共に

空は「そら」ではなく「くう」と読みます。

空というのは、何もないようでいて全てがある場所を指します。

何かと忙しなくなりがちな朝ですが、なるべく穏やかな心で。

白湯を飲むと、体の中が温まり、老廃物の排出もしやすくなります。

朝は排出の時間といわれますので、白湯を飲むには特にいいですね。

体の気になる症状により、適した飲み方がいろいろあるので、調べて試してみると良いと思います。

④体を清潔にする

お風呂やシャワーで体を綺麗にしましょう。

アーサナの練習をして汗をかいた後でいいのでは?という気持ちもわかるのですが、ここは先にお風呂に入ります。

体を例えば神社のようなものと捉え、神聖な行為であるヨガをする前に清めておく、という考え方です。

⑤アーサナ、瞑想、呼吸法など

さらにバンダやマントラの練習をされる方もいます。

こういったヨガの練習に入る前に体を清め整えておくと良いのですね。

準備を整えておくことで、気持ちよく快適な状態で練習をすることが出来るので、それは「ヨガは安定して快適である」ということにも繋がります。

⑥日常の生活を開始する

ここまでのことが出来ていれば、スッキリ心地よい状態で1日をスタート出来ますね。

体が軽く快適なだけでなく、頭脳も明晰になり、集中力も発揮しやすくなると感じます。

起きる時間について

朝は何時頃起きるのが良いのでしょうか?

人それぞれ生活リズムがありますので、一概には言えませんが、以下のことが参考になるかもしれません。

日の出の96分前から48分前を「ブラフマムフルタ」と呼びます。

この時間は空気が澄んでいて、自然のエネルギーが満ちているといわれています。

大気がもっとも清浄で、静けさの中にあり、この時間帯に起きると、心や体が浄化されるそうです。

なぜなら、外側の静けさは内側の静けさと繋がっていて、反映されるからです。

ちなみに、この時間帯にアーサナの練習はしません。

それよりも瞑想に向いています。

もちろん毎日必ずしもこの時間に起きるべき、ということではありません。

ふとこの時間帯に目が覚めたら、瞑想などして、その静けさを味わってみるのも良いのではないでしょうか。

まとめ

ディナチャリアは時間がなかったとしても、出来るところまで順番にやっていくのが良いそうです。

これをガチガチに守ってやろうとしなくてもよくて、やっていると心身が心地よくなり、自然とそう過ごすようになっていくといった感じです。

気持ちよく1日を始めたい方、健康的な生活リズムを定着させたい方は試してみてください。

このコラムのコラムニスト

naoko

Trial Lesson
まずは体験から。
お気軽にお申し込みください。

体験レッスン予約

ページの先頭に戻る