サンスクリット語で、ヨガと言う言葉には「結ぶ」と言う意味があります。
ハタヨガの「hatha（ハタ）」とは、「ha（ハ）」は太陽や陽を意味し、「tha（タ）」は月や陰を意味します。
つまり、ハタヨガとは、対極にある2つのエネルギーを結びつけ、バランスを取り、調和した状態を目指すヨガです。
「ヨガ」は本来、とても幅広い意味を持っており、体を動かすポーズ(アーサナ)の他に、規律や哲学、瞑想などさまざまなものがあります。その中でも、身体的な鍛錬を重視しながら、呼吸法やムドラーやバンダといった手法を通して、瞑想に適した状態へと心身を整えていきます。
体を動かすアーサナ中心のハタヨガはヨガ初心者でもわかりやすく結果も感じやすいといえます。続けることで、柔軟性が上がる、筋力がつく、自分にとってちょうどいい体型になる(体重が落ちる)など体への結果がまず見えてきます。そしてアーサナの練習を続けていくと、いつしか精神的な効果もある、と感じてきます。
ここが単なるエクササイズと異なるところで、呼吸と共に動くことで、心と身体が繋がり、バランスよく肉体面と精神面を鍛えていくことが出来ます。

陰ヨガとは、ポーズを3〜5分と長めにキープし、筋肉を緩め脱力することで、じっくりと体の奥深くをほぐしていくもの。筋肉のストレッチだけでなく、結合組織に働きかけることにより、関節可動域を広げることが出来るのも魅力のひとつ。
ミニマムな動きだから、どんな人でも生活に取り入れやすく、自分に合わせた強度で行えます。
深くリラックスでき、睡眠の質が向上し、目覚めがよくなり、その結果集中力も高まるので、日中のパフォーマンスも向上も期待できる。心も内観に向かいやすいので、単なるエクササイズではない本来のヨガの目的により近づいていけるのでは。