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ヨガコラム

ヨガでケガをしたり、体を痛めることがあるのはなぜ?安全に練習をするにはどうしたらよいか。

Category ヨガ全般

健康になるために始めたヨガなのに、逆に体を痛めてしまったという話を聞いたことはありませんか?

ヨガのポーズではアライメントに気をつけることも一つの目安となりますが、体の状態は一人一人違います。

どんな時にケガに繋がりやすいのか、ケガを防ぐにはどうしたら良いのかをまとめました。

練習中にケガをしてしまう理由

よくあるのは、頑張りすぎによるものです。

今の自分の限界を越えてポーズの練習で無理をしたり、違和感に気づかない、もしくは違和感を無視するなど。

体の声に耳を傾けないことにより、治るまでに何ヶ月〜何年もかかるようなケガをしてしまうこともあります。

運動的な要素強いヨガでのケガが多いようです。

ストイックな方が好むスタイルであることも関係しているのかもしれません。

ヨガは運動だけを指すのではなく、どう臨むかという姿勢もヨガの一部といえるでしょう。

このポーズをできるようになりたい!と思うのは良いことですが、その時の自分に合った方法をその都度選ぶことが大切です。

では、そこまで体の準備が達していない時はどうすればいいのでしょうか?

それは、何段階もある軽減法の中から自分に合ったものを選ぶことです。

または、他のポーズを練習すること。

何もそのポーズだけを克服するまでやらなければいけない訳はなく、他にもポーズはたくさんあります。

肩や膝、腰等が痛いと相談をした時に、「よくあることだよ。」とか、「やってるうちに良くなるよ。」などと言われたことはありませんか?

私は以前ありました。

頑張ることは良いことであると思い込んでいた為、出来ないポーズを出来る様になろうとストイックに取り組み過ぎていたと思います。

その為、頭立ちの練習で首を痛めることになり、その違和感は長く続きました。

「痛い」というのは体からのメッセージです。

何かまずいやり方をしていたり、限界を越えているという声なので、頑張って克服すればいいというものではないのです。

ヨガ練習によるケガ

報告されているヨガ練習によるケガは以下のようなものがあるそうです。

・前屈ー椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、足の痺れ

・後屈ー脊髄損傷、心筋梗塞

・頭立ちー脊髄損傷、圧迫骨折

・肩立ちー頸椎損傷、頸椎ヘルニア

・腕を使うポーズー肩関節損傷 etc

その他にも、限界を超えて体を捻ったり、首だけ上を向いたり捻ったりするのも、一点に負荷がかかりすぎてしまい、痛めやすいです。

また、温度が高い場所での練習も、普段より柔軟性が高まりやすいこともあり、ケガのリスクがあります。

こうやって並べると怖くなってしまうかもしれませんが、脅しているわけではなく、実際に起きている例です。

ですから、ヨガを練習する際には十分に安全な練習方法か考慮する必要があります。

安全な練習

では具体的にはどんなふうに練習をすればいいでしょうか?

以下の点を気にして練習してみると良いでしょう。

・体の変化を感じる時間をとる

・自然な呼吸を続ける

・目を閉じる(安全な状態で)

・穏やかさを大切にする

運動的な要素の強いヨガではテンポよくポーズが切り替わることが多く、違和感に気づかないまま次のポーズへ移ることがあります。

気づかずに日々の練習を積み重ねていくことで、負担が大きくかかってしまうことになりかねません。

ダイナミックに動いたり、次から次へとポーズをとっていくのは、たくさん動いた満足感や一時的な達成感は得ることができますが、ヨガの本質とはもしかしたらズレが生じているのかも。

体には体の時間があります。

ポーズに入る時から終えた後の余韻までしっかり体の変化を感じとるのがよいでしょう。

自然な呼吸が出来ているかは、体が力みがあったり、緊張していないかの目安になります。

ヨガは安定して快適であることが基本的なので、息が上がっていたり、呼吸を止めてしまっていたら、そこで無理をしていることに気づくことができます。

もしも限界を越えていることに気づいたら、その日の自分に合った段階まで戻って練習しましょう。

体の感覚は目を閉じるとよく伝わってきます。

流派やインストラクターによっては、目は開けたままが良いと提唱している場合もありますね。

私は、どちらも経験した結果、目を閉じてじっくりポーズをとる方が心身への変化が大きいと感じています。

目を閉じてもぶれないというのは、それだけしっかり安定しているということです。

もちろん、目を閉じるのは安全な状態に限ります。

ですので、早くポーズの完成形を目指すのではなく、その時に十分寛げて心地よい練習方法をとるのがいいのです。

目を閉じて感じたり、その場所を触ってみると、ほんの少しの動きでも、筋肉はしっかり使われているのがわかります。

どの段階であっても効果はあります。

そして、穏やかさも大切です。

前向きなのは良いことですが、出来ない悔しさをバネにしたり、躍起になって練習すると、繊細な体の反応を見逃しがちになってしまいます。

繰り返しますが、ヨガは安定して快適であること。

その為に穏やかさは不可欠。

早くできるようになるという執着や気負いを手放すことも一つの手かもしれませんね。

まとめ

現代人は皆、普段からもう十分に頑張っていますよね。

ヨガの練習の時はどれだけ多く練習しているかや、どこまで成果を出せたかはひとまず置いておいて、自分を労わりながら心地よく練習することに主軸を置いてみませんか。

もしかしたら、それがヨガの練習を深めていく一番の近道かもしれません。

このコラムのコラムニスト

naoko

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