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ヨガコラム

ヨガはキツい?飽きる?続かない?無理なくヨガを習慣化できる方法とは③

Category ヨガ全般


なんだか自分にとって良さそうだと思い、ヨガを始めたものの、

「身体も硬くて運動不足の私にはしんどいなあ〜」

「あまり楽しくない、飽きてきちゃった」

というような状態に陥るのもまたよくあること。

なぜそうなるかというと、そもそも何のためにヨガをするかという本質とズレた時に起こると思います。

ではどうしたら良いのか。

そのポイントをおさえながら、ヨガの練習をしていきましょう。

①自分一人で頑張らない

②ポーズ(アーサナ)だけをやらない

③気持ちよさにも種類がある

本日はこのタイトルの最終回、③のお話です。

③気持ちよさにも種類がある

ヨガポーズを行うととても気持ちがよいものです。

現代的な運動要素の多いヨガでは特にポーズをテンポ良くたくさん盛り込んでおり、

そういったクラスは達成感、満足感を得ることができます。

運動をしたことにより身体は温まり、見た目にも血色が良くなりますし、もちろん持続的に運動の習慣がつけば健康効果も期待できます。

ただ、身体的感覚はわかりやすいので、そこにばかり焦点が当たりがちになりやすく、そこで留まって満足してしまうケースも多く見られます。

たくさん動いた後のシャバーサナはこれまた心地がよく、ハマってしまうのも頷けます。

この場合の気持ちよさは、どちらかといえばスッキリとか、リフレッシュといった感じでしょうか。

私もヨガを始めて数年はこのような練習をしてきました。

できなかったポーズができるようになることに喜びを感じますし、「今」というより先を見て練習していたように思います。

しかし、こういった方法は練習後やクラス後は気持ちよさがあるものの、長くは続かず、また運動をして一時的な満足感を得ることを繰り返していました。

なんというか、深まっていく感覚はあまり得られなかったのです。

「今」を見ていないし、次々とポーズをとっていくので、特定の場所に負担がかかっていることに気付きにくいという側面もあります。

その結果、首や膝に違和感を覚えたこともありました。

一時的な運動の効果であれば、なにもヨガでなくても得られます。

ヨガの本質に沿った練習はどうしたらできるのか、またどうすればそれを伝えることができるのかを求めて来ました。

前回の①、②のコラムでも触れたように、自分一人でポーズを頑張って取ろうとすることをやめ、ディナチャリアをはじめ生活全般にヨガ的な要素を取り入れてみました。

そして、呼吸が深まったり、体がいつもふわりと軽く調子が良かったり、心が穏やかになったりといった効果が持続するようになった時、今までとは違う気持ちよさを体験しました。

本当に心身に効果のある練習とはどんなものでしょう?

それはひとつひとつの動作を丁寧にゆっくりと行うこと、そして、変化が起きる時間をしっかり保持する練習です。

私が意識するしないに関わらず、体の中では変化が起きていますが、目を閉じて意識を内側に向けると、微細な変化を感じ取ることができます。

体には体時間があり、変化は私たちの思考よりもゆっくりじっくり起こる為、自然な呼吸と共に5〜10呼吸分くらいは保持するとよいです。

だから次々にポーズを変えていくよりも、ひとつのポーズを丁寧に確認しながら行う方が効果的なのですね。

こうした練習では、ポーズをするのに必要な場所の筋肉が必要な分だけ使われます。

自然な呼吸も続いているので、余計な力みが入ることなくリラックスした状態でポーズをとっています。

その結果、柔軟性も高まり、しなやかに筋力も鍛えられます。

基本的にポーズは長く保持するほどキツくなると言われます。

ですから、リラックスしてポーズを保持できる筋力や柔軟性が必要になってきます。

でもそれはグッと力を込めたり、筋力のなさを体の緊張で補おうとすることではないのです。

その日できる分を心地よく練習を深めていくことで、自然と筋力や柔軟性が養われていきます。

不思議なもので、頑張って練習していた頃よりも、すんなりできるようになるものです。

この場合の気持ちよさは、ふんわり、とろとろ、ゆるむ、といった感じで、

運動的要素でのスッキリ感とは全く別ものの心地よさなのです。

この状態に至るまで、心身がこんなふうに「ゆるむ」ということを私は知らずに生きてきました。

私がそれまで思っていたリラックスでは、心底リラックスできていなかったのですね。

ヨガをしていない時でも常にそのふんわり感が続くので、凝りなどの身体的ストレスがなく、とてもラクです。

心も穏やかになり、ものの考え方や捉え方まで変化します。

そうすると、周りの人との関わり方も変わり、人間関係が円滑になったりと、自分の変化が周りにも波及します。

このような変化が起こるのは、ポーズや呼吸法、瞑想といったヨガの練習が「プラーナ(気)」の流れに関わるものだからです。

プラーナが身体の隅々に行き渡り、巡り巡るからこそ、こういった心地よさが生まれます。

まとめ

自分1人で頑張らず周りの(地球の)サポートを受け入れること、

アーサナだけでなく生活をヨガ的に過ごしてみること、

「今」に集中し、ゆっくりじっくり丁寧に味わいながらポーズの練習を行うこと。

これらを同時に行なっていくことが、結局一番ヨガを習慣化するのに良い方法でした。

なぜならずっと心地よさが続き、身体も心もふわりと軽く調子良くいられるからです。

一度味わえたら、無理に続けようとしなくても、自然にそうなっていきます。

人間は誰しもより良い選択をする意識をもっています。

ヨガでいう「ダルマ(人間本来の生き方)」ですね。

それは自然なことですし、より良い方を選択して生きることはヨガの本質でもあります。

このコラムのコラムニスト

naoko

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