ヨガはキツい?飽きる?続かない?無理なくヨガを習慣化できる方法とは①
Category ヨガ全般
「身体に良さそうだから」
「やってる人が多いから」
「素敵な人がやっていて憧れて」
「気持ちよさそうだから」
「なんとなく自分に必要な気がして」
ヨガを始めるきっかけは人によって様々ですが、実際に始めてみると、
「身体も硬くて運動不足の私にはしんどいなあ〜」
「あまり楽しくない、飽きてきちゃった」
というような状態に陥るのもまたよくあること。
なぜそうなるかというと、そもそも何のためにヨガをするかという本質とズレた時に起こると思います。
ではどうしたら良いのか。
本にDVD付いていた見ながら自宅でやるところから始まり、
その後数年スタジオに通い、
今はインストラクターとなった私自身の経験も踏まえ、
以下の3つがヨガを続けるポイントとなると感じています。
これらのポイントをおさえながら、ヨガの練習をしていくと、ヨガは食事や歯磨きのように日常に溶け込んだものになりやすいです。
①自分一人で頑張らない
②ポーズ(アーサナ)だけをやらない
③気持ちよさにも種類がある
①自分一人で頑張らない
まず一番初めに確認してほしいことであり、多くの人が知らず知らずにしてしまっていることです。
マットの上で「私が」ヨガをする、
「私が」ポーズをとりキープする、という状態。
体を持ち上げる時にグッと力を入れて上げたり、胸を開こうとして意識的に胸を張ったり、体をひねる時に首でさらに捻りを深めようとしたり。
鏡を見て、キレイな形をつくろうとするのもそうですね。
向上心や前向きさ等のポジティブな動機でしていることなのですが、このまま練習を続けても、ヨガ的な効果からは遠ざかり、エクササイズとしてのリフレッシュ感、達成感に終わってしまうと思います。
これらに共通しているのは、全身に余計な緊張状態をつくってしまうことと、曲げやすい場所に負荷が集中してしまうこと。
そのようなやり方では長くポーズを保持することは難しいので、キープ時間そのものは短いため、その場では違和感に気づきにくいのです。
しかし、長期的にそのやり方を続けていくと、同じ場所に急激な圧が何度も加わっていくということですから、身体の痛みや炎症に繋がっていく危険があります。
健康になりたくてヨガを始めたのに、身体のどこかを痛めることになっては本末転倒ですよね。
では、どうすればいいか。
自分一人で頑張らないって言ったって、他の人が代わりにやってくれるわけではないし…。
自分一人で頑張らないというのは、頭であれこれ考えてコントロールしようとしないということです。
たとえば、ポーズにおけるアライメントを知っておくことは一つの目安として役立つことはあるとは思います。
でも、身体は千差万別。
手脚の長さ、骨盤の状態、その日のコンディションも毎回違うし、万人に共通する「こうすれば良い」はないのです。
その時々で最適な加減で練習するには、身体に聞くのが一番です。
身体の変化を感じるには、目を閉じるといいです。
目を閉じると今どこの筋肉を使い、どこが伸びていて、どんなエネルギーの流れが起きているか等よく伝わってきます。
最初はわかりづらくても意識を向けていればわかるようになるものです。
もしも、このゆったりさに飽きてしまったり、そわそわしたり、頭の中で思考がぐるぐるしてしまうのなら、それはやはり身体のバランスが乱れているということ。
そして、人は保守的で、良い方への変化であっても抵抗を示すことが多いものです。
だからこそ、きついと感じる方法や流派を選ばないことも一つの手であり大切だということを私は提案したいと思います。
ヨガがまだ日常に溶け込んだものではなく、「よし、やるぞ!」というような心構えや気合いが要る状態だと、日によってやりたくない日も出てくるでしょう。
そうなると、やったり、やらなかったりして、全くやらないよりは多少マシかもしれませんが、進んでやりたくなるような効果を感じられないから、意味を見出せなくなって遠ざかってしまう、という悪循環に嵌まりやすいですね。
ヨガは生き方そのものの練習です。
自分の練習スタイルはアーサナの時間だけに留まらず、確実に物事への反応の仕方、ひいては生き方そのものに反映されます。
その時に、物事は自分で頑張ってやるもの、という定義づけがされているとしたらちょっとしんどくないですか?
特に大人は頑張り過ぎというか、頑張り中毒みたいになってしまっている人も多いのではないでしょうか。
「自分でやる」
「人に迷惑をかけてはいけない」
それは立派な心がけではあるものの、自分を締めつける制限にもなり得ます。
頑張りすぎのサインはいつも通りの力の抜けた呼吸ができないことでわかります。
日常でもそうですが、知らずに息を止めていたり、呼吸が浅くなっている時は身体も緊張しています。
ヨガのポーズをとっているときも同じです。
いつも通りの心地よい自然な呼吸が続いていることが一番大切。
どんなに難易度の高いポーズの時もそうです。
自然な呼吸のままやると、身体がもつバランスをとろうとする力、全身の連携で無理な負荷をかけることなく体を動かす力を使うことができます。
それから、重力などの地球のサポートを活かすことができます。
そうすると、自然な呼吸の中で、平常と何ら変わらないリラックス感の中で、上体を持ち上げたり、前屈や後屈をしたりといった、日常動作とは違うポーズを楽々ととれるようになっていきます。
もちろん、柔軟性や筋力による差はありますので、練習により日々少しずつ進化していく、あるいはある日突然できるようになることもありますが、毎日の習慣として身体をメンテナンスしていくことが必要なのです。
息の詰まりがあるときは、自然な呼吸ができる段階まで戻しましょう。
それは日々違います。
だからこそ、身体の声を聞き、感じることが大切です。
身体は叡智をもっていて、身体の声を聞き、身体のもつ作用と共に練習することが、安全に心地よくヨガを深めていくことになります。
長くなったので、次回に続きます。