ヨガがメンタルの安定に良いのはなぜ?
Category ヨガ全般
ヨガは身体の健康効果だけでなく、精神面にも良い影響があるといわれています。
それはなぜでしょうか?
具体的には以下のような理由が挙げられます。
・筋肉を刺激することによる全身の活性化
・セロトニン分泌を促す
・深い呼吸により自律神経を安定させる
・緊張→弛緩により瞑想を深める
ではひとつずつ解説していきます。
筋肉を刺激することによる全身の活性化
ヨガでは適度に筋肉に負荷がかかります。
そのことにより血流が促され、身体に栄養が行き渡ったり、老廃物の排出がされやすくなる等、全身が活性化されます。
冷えは万病の元といわれるように、様々な不調を招きますが、ヨガの血行改善効果で身体の不快な症状の改善が見込めます。
なんとなく調子が出なかったり、メンタルが安定しない時は、身体の凝りや痛みに起因していることも。
そんなストレスを軽減し、詰まりのない健やかな身体に導くことは、メンタルの安定にとってとても大切です。
セロトニン分泌を促す
セロトニンとは、「嬉しい」「心地よい」等の幸福感を生み出す脳内神経伝達物質であり、「幸福ホルモン」とも呼ばれます。
・心と体の安定
・自己肯定感を高める
・安らいだ気分をもたらす
・気分の浮き沈みを穏やかにする
・自律神経の調整
・ドーパミンやノルアドレナリンの調整
等、メンタルの安定には欠かせません。
逆に、セロトニン神経系の機能が低下すると、不安や鬱屈した気分が強くなり、イライラや怒りの感情が大きくなります。
セロトニンは、リズミカルな運動をすることで分泌されるというと特徴があります。
歩行や食事の咀嚼の他、ヨガで行う意識的な呼吸法もリズム運動にあたります。
また、午前中の太陽光を浴びることでも活性化されるので、朝にヨガをするのは最強のモーニングルーティンといえるでしょう。
このように、セロトニンを活性化して機能を高めることが、メンタリティの強化につながります。
深い呼吸により自律神経を安定させる
交感神経と副交感神経の切り替えスイッチがうまく機能できれば、ストレス耐性が高まります。
自律神経のバランスを取るには、意識的に深い呼吸を繰り返すことが効果的です。
腹式呼吸では、副交感神経が優位になり心身がリラックスします。
忙しくストレスフルな毎日は交感神経優位になりがち。
呼吸に集中する時間をとることを心がけてみましょう。
また、呼吸と共にヨガポーズでも自律神経へのアプローチができます。
背骨付近に自律神経の中枢があるので、背中の筋肉を緩める「キャット&カウ」、「合せきのポーズ」、「チャイルドポーズ」、脊椎に捻りを加える「仰向けの捻りのポーズ」等、簡単に出来て効果的なポーズを組み合わせて行うのがおすすめです。
緊張→弛緩により瞑想を深める
ただ仰向けに横たわっているだけのようで、一番難しいポーズとも言われる「シャバーサナ(屍のポーズ)」。
あまり集中出来ていないと、頭の中に様々な思考が浮かび、リラックスしにくいと感じることもあるでしょう。
そこで、大抵のヨガレッスンは、立位のポーズから座位やクールダウンへと、交感神経→副交感神経へと切り替えるのに効果的な順番をとっています。
ポーズにより筋肉が緊張・弛緩を繰り返した後に完全に全身の力を抜いて、5〜12分ほど床に身体の重みを預けていくシャバーサナ。
身体を動かしてから休息に入ることで、瞑想効果もより高まります。
私自身も、アクティブ系のヨガ後のシャバーサナの気持ちよさは格別だと感じます。
シャバーサナは心身の機能を回復させるポーズなので、リラックス効果と共にリフレッシュ効果も抜群。
シャバアーサナを5分間行えば、
1時間の睡眠と同じくらいの効果があるとも
言われるほど。
ストレスを感じる時や、リラックスしたいとき、入眠導入にもぜひシャバーサナを取り入れてみてください。
その際に軽くポーズをとったり、ストレッチをするとさらに気持ちよく切り替えが出来るでしょう。
このように様々な要素からヨガにはメンタルを安定させる効果が期待できます。
運動強度や時間帯もその時の自分に合わせて調整できるので、生活に取り入れやすいと思います。
続けることが大切ですが、まずは少しずつでもやってみるところから始めてみましょう。